ミツデカエデ(三手楓)
樹高は20 mに、幹の直径は10 〜 20 cmになる。冬芽の鱗片は2対あり、敷石状に並ぶ。鱗片葉は長さ約1.2 cmになる楕円形で、背面には伏軟毛が密生する。枝は紫褐色または赤褐色で、今年枝には上向きの白い短毛が生える。葉は花がつく枝に1-3対、花のつかない枝に1-7対、対生する。3出複葉になり、小葉は、長さ4 〜 8 cm、幅2 〜 4 cmの卵状楕円形で、先端は尾状に鋭くとがり、基部はくさび形になり、縁には欠刻状の粗い鋸歯がある。葉の両面にまばらに白い毛が生え、裏面の脈腋には毛が密生する。葉柄は長さ3 〜 8 cmあり、紅色で、白色の毛がある。 葉の展開後に、長さ5 〜 15 cmの総状花序が有花枝の先端から垂れ下がる。花は淡黄色で4数性、花序に20-50個つく。 果実は翼果で、分果の長さは2.5 〜 3 cmになり、翼果は平行または鋭角に開く。秋には黄色に紅葉し、落葉する。