ヤシャブシ
高さは1 〜 15 mくらいになり、本州の東北南部(福島県あたり)以西の太平洋側と四国、九州の低山帯、平野部などに分布し、日本海側にはほとんど自生しない。樹皮は灰褐色で、老木になるにつれ次第に短冊状にはがれてくる。枝はよく分岐する。葉は互生し濃い緑色、幅は狭く卵形で、単鋸歯。長さは4 〜 10 cm、幅は2 〜 4 cmくらい。側脈は通常13-18対で多くても20対以内。早春の3月頃、葉が出る前に花を開く。雌雄同株、雌雄異花で、雄花序は、枝の先の方に1~5個付き、開花すると下垂する尾状花序である。雄花序より下の芽である雌花序は小さく直立または斜立する穂状花序で、一つの芽から1-2個付ける。