クロツグ
茎は円柱状で、数本が束になって生じ、高さは5 mくらいになる。 葉は長さ3 mにも達するもので、羽状複葉で全体は長楕円形、基部には1 mほどの葉柄がある。小葉は20-40対以上もあり、個々の小葉は細長くて長さ25 〜 60 cmになる。葉質は硬く革質、表面は黒っぽい緑色で鈍いつやがある。裏面は白っぽく、中肋が強く突出し、基部近くではここで二つ折り状態となり、その側面で軸につく。 花序は先端から出て、斜め上に出るか、ややうつむいて伸び、往々にして葉より下に広がる。花序は最初多数の苞に包まれ、後に外に出る。花序の枝は黄色みを帯び、非常に多数の枝に分かれ、花は長く伸びた枝に多数密着して生じる。果実は2 cmほどの楕円形で、赤みを帯びた黄色に熟する。