ツクバネ(衝羽根)
ツガ、モミ、アセビなどに半寄生し、高さは1 〜 2 mになる。幹は直立するが、数多く分枝して水平に伸び、枝先はやや垂れ下がる。若い枝は緑色、古い枝は淡白灰色になる。葉は対生し、葉身は長卵形から広披針形で長さ3 〜 7 cm、幅1 〜 4 cmになり、先端は尾状に長くとがり、基部はくさび形になり、短い葉柄がある。葉の縁は全縁となるか芒状の細毛が生える。 花は淡緑色で径約4 mmと小さく目立たない。雄花は雄株に、雌花は雌株につく。雄花は枝先に集散花序につき、4裂した花被片が反り返り雄蕊が4個つく。雌花は雌株の枝先に1個だけつき、雄蕊は無く、葉状の細長い苞が4個つき、花被片は早く脱落する。子房は下位で短い花柱がある。果実は長さ7 〜 10 mmの卵円形で、その先端には花の後に長さ3 cmほどに大きくなった苞が残り、羽根つきの羽根に似る。 雌雄異株であるが、雄株と雌株が隣り合って生育していることが多い。