サルメンエビネ
各部の外観 葉は2-4枚で、長さ15 〜 25 cm、幅 6 〜 8 cmの倒披針形。葉の裏面には、1 mm2あたり約14本の毛が生える。球茎は長さ1.5 〜 2.5 cm、直径1.5 〜 2.5 cmの卵状球形で10数年の寿命。根は直径2 〜 3 mm、2月に長さ約8 cm、幅約2 cmの冬芽を形成する。新芽が展開後花茎は、直径約5 mmで高さ30 〜 50 cmまで成長する。 4-6月に上部に7-15個の花を交互にまばらにつける。花茎は直立し、1-2個の苞葉がある。花は下から順に咲き、ほぼ横向きに平開する。黄緑色の3枚の幅が広い萼片と2個の側花弁がある。赤褐色の唇弁は3裂し、垂れ下がる。その左右にある側裂片は小さく、下部の中裂片にはしわがありサルの顔に見立てられている。蕊柱は薄黄緑色で、長さ5 〜 6 mm、幅4 mm。