ツノハシバミ
幹は直立し高さ4 〜 5 m、径約15 cmになる。樹皮は灰褐色で滑らかだが皮目が目立つ。若枝は灰緑色。花期は3-4月頃で葉の展開に先立って花が開き、雌雄同株、雌雄異花。雄花はカバノキ科の他の仲間と同様に尾状花序を開花時に下垂する。雄花序の冬芽はハシバミのように枝先につかずに枝の途中につく。雌花は数個の花が頭状に集まり、芽鱗に包まれたまま開花して赤い柱頭が目立つ。 葉は互生し、葉柄は5 〜 10 mm、葉身は卵型または倒卵型で長さ5 〜 11 cm・幅3 〜 7 cm、基部は円形で先端は尖り、縁は欠刻のある細かい二重鋸歯がある。葉面は表が淡緑色で裏が緑色、時として赤紫色の斑ができる。果実は9月から10月に熟し、1-4個が集まって付く。果実は堅果で長さ1 〜 1.5 cmの円錐形。果実を包む筒状の総苞は緑色で外面に刺毛を密生し、くちばし状に長く伸びた独特の形であることからツノハシバミの和名がついた。