ドンベヤ・バージェシアエ
ケニアで見られるものは最高でも5メートルの小低木であるが、10メートルほどの個体も存在する。 葉は大きく長さ約30センチメートルで時に3裂し、上部と下部が毛に覆われ、長い葉柄を持ち形は広卵型、基部が心臓型で先端が鋭く、縁には小鋸歯がある。 花は直径約2あるいは3-4センチメートルで受け皿状、散房花序か集散花序あるいは円錐花序で5弁の白色あるいは紅色か、白色に紅色の筋が入った花20個ほどがやや大きめの花房をつくり、葉腋から下垂して咲く。15本の雄蕊(雄しべ)があるが、そのうち内側の5本は大きく、後述する仮雄蕊と同じ輪生体の一部を形成し、葯の直下の花糸が膝状に湾曲し、葯がわずかに外側に折れ曲がるようにしている。残りの10本の雄蕊は少し小さめで花糸が完全に直立しており、外側の輪生体を形成し、内側の雄蕊や仮雄蕊と互い違いになっている。