シラタマカズラ
付着根で基物に張り付いて這い上る藤本。全株無毛。茎には節があって葉を対生する。托葉は長さ3 mm、卵形から卵円形で先端が小さく2裂している。葉は革質で倒披針形から倒卵状楕円形、長さ1.5 〜 4 cm、幅は約3 mm、先端はやや尖り、基部は次第に狭まって長さ2 〜 4 mmの葉柄に続く。 花期は5-7月、枝の先に散房状の集散花序を出し、まばらに多数の花を付ける。苞葉はごく小さくて広三角形。萼は倒三角形で長さ0.8 mm、幅1.5 mmで先端は浅く5裂する。花冠は白色で短い漏斗形になっており、筒の部分の内側には白い軟毛が一面にあり、先端は5裂し、それぞれ平らに開く。個々の裂片は狭卵形で長さ2 mm、先端はやや尖り、両面共に無毛。 液果は球状楕円形で長さ4 〜 5 mm、先端には萼の歯が残り、熟すと白くなる。種子は楕円形で、長さ4 mm、背面には縦に3本の稜が走る。