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ウルシ属
学名: Toxicodendron
ウルシ属
学名: Toxicodendron
説明
ウルシ属は、森林地帯などの茂みに自生する植物です。古来よりろうそくの原料として使用されています。植物には有毒成分を含むことが報告されていることから取り扱いには注意が必要です。 
ウルシ属の植物
ハゼノキ（櫨の木）
果実から採取できる蝋（ろう）は、和ロウソクや力士が使うビン鬢付け油などの原料としても有名です。また、ハゼノキ（櫨の木）は、天皇が重要な儀式の際に着用する「黄櫨染御袍」（こうろぜんのごほう）と呼ばれる装束の染料の原料にもなります。皮膚の弱い人は木のどこかを触るだけでも皮膚がかぶれることがあるため注意が必要です。
Toxicodendron pubescens
Toxicodendron pubescensから採取される白色の樹液はリネン生地などの不変色インクやブーツのツヤ出し剤として用いられます。一方で、樹液も含めて全草が有毒なため注意が必要です。
ヤマハゼ（山黄櫨、山櫨）
東アジアの比較的温暖な地域に分布するヤマハゼ（山黄櫨、山櫨）は、美しい紅葉樹として知られる落葉樹です。庭木として観賞用としても栽培されますが、材としても利用されます。ある程度の寒さにも耐えられるので、北国での生育も可能とされます。
ポイズンオーク
ポイズンオークは、北米の森林に多く分布する低木です。オークに似た葉を持ち、葉や枝に有毒成分が含まれていることから「ポイズンオーク」と呼ばれていますが、オークとは別の種類です。また燃やすと毒性のある油が揮発するため山火事などの際には危険であり、キャンプなどで薪として使用された場合にも同様の危険があります。
ポイズン・アイビー
ポイズン・アイビー には植物全体に皮膚炎を起こす有毒成分が含まれています。日当たりのよい林地部分、岩の多い所、草原や荒れ地などで自生します。地域によっては雑草とされます。
Toxicodendron rydbergii
Toxicodendron rydbergiiは森林や小川の近くなどで育つ低木です。葉は春はワインレッド、夏は緑、秋は多彩な色に変わり人々の目を楽しませてくれます。一方で、本種には毒性があるため、触れるとアレルギー反応による皮膚炎を起こす可能性があります。
ヤマウルシ（山漆）
ヤマウルシ（山漆）は山地などに一般的にみられる落葉低木です。ウルシのように漆液が採取可能ですが、商業利用はされていません。樹液に触れるとかぶれるため、取り扱いには注意が必要です。
ポイズン・スマック
ポイズン・スマックは北米東部で見られるウルシの仲間で、毒性の高いウルシオールという成分を含み、ほとんどの人は触っただけで肌がかぶれます。扱うときには手袋をはめるなど細心の注意が必要です。燃やした煙を吸引することも危険とされます。
ウルシ（漆）
ウルシ（漆）は、その樹液が塗料や接着剤として古くから使われている落葉樹です。樹液を採取するための特用樹として広く栽培されている他、日向であれば土質を選ばずに育つ為、各地に野生化しています。
ツタウルシ（蔦漆）
ツタウルシ（蔦漆）朝鮮半島、そしてロシア極東地域に分布するつる性の植物です。他の植物や岩などに絡みついて生育しており、秋の時期には緑色の葉を紅葉させます。触れるとひどくかぶれる恐れがあるため注意が必要です。
Toxicodendron striatum
Toxicodendron striatumは、森林地帯などの茂みに自生する植物です。古来よりろうそくの原料として使用されています。植物には有毒成分を含むことが報告されていることから取り扱いには注意が必要です。
